PAINTING ARTIST 神田サオリ OFFICIAL WEB SITE

ex-chamber museum 幕内政治さんによる LIVEPAINT REVIEW

『六本木Super Delux“ARTRONIK”』《2/25》
001.jpg034.jpg046.jpg054.jpg053.jpg

さまざまなジャンルのアーティストが集うイベント。
僕が大好きなアーティスト、神田サオリさんがライブペインティングを行います!
2005年のB Galleryでの個展ではていねいな筆使いの妖艶な作品が展示されていて強く印象に残っていますが、ライブペイントになると一転、刷毛や筆を片手に天真爛漫に画面に立ち向かう姿は痛快!神田さんのライブペイントはイベント中ずっと行われるようなのですが、今回のイベントでは神田さんがジャケットを手掛けた林明日香さんとのコラボレーションも実現するとのこと!
時間はおよそ22:00〜23:00の予定だそうです。こういう形でアートに触れるのもいい!
<出演>
林明日香 (singer) / Kaska (live unit) / ANXIEUX (live unit) / 神田サオリ (painter)
INCABLOCK (VJ) / Wombat & Co. Film (VJ) / コニシカツジ (photo)

僕がSuper Delaxに着いたのが8時半頃、入口のちょうど向こう側の壁に大きな画面が吊るされ、そこで神田さんがライブペイントを敢行中。
背中の大きく開いた黒のドレスを纏った神田さん、僕が最初に拝見した時点ではまだ下地の色が若干残っている状態、大きめの刷毛とタオルとで彩色されていて、画面から白と黒の色彩が湧くような感じ。そこからだんだんと画面が白と黒とで埋まっていきます。
会場に鳴るグルーブが激しいときは白の上に黒を、黒の上に白をという具合に大胆に色が重なり、繊細な音の時は画面に緩やかな曲線が流れていきます。刷毛をちいさなものに持ち替えてからのペインティング、そこから神田さんの真骨頂!
それまでの白と黒がぶわっと煙るようだった画面に繊細な線がするすると描き加えられ、どんどん絵が「咲いて」いくのです。
妖婉さが増し広がっていきます。
広い画面のそこかしこが大きく咲き乱れ神田さんの世界がほぼ創造されたところで、ステージに林明日香さん登場。
神田さんと対をなすような白のセパレートを着て、鍵盤とアコギとのサポートで、小さい身体からは想像できないくらいに低く深い歌声で。
名前は知っていましたが、初めて生でこの声を耳にして、16歳とはとても信じられないくらいの力強さに驚きました。ホント、すごかった。
林さんの圧倒的な歌声が響き渡る中、突如神田さんが画面中央に光の塊を想像させる球体を描き加え始めます。
何かに憑かれたように一心に...
最初は白で描かれていたその球体に、はじめて白と黒以外の色、金色が投げ入れられ、妖艶な線のなかにそこだけが違う輝きを帯びていって...3曲目が終わって神田さんに声をかけられた林明日香さんはステージを降り、その絵の前で最後の1曲を熱唱。感動。
神田さんがアート、林さんが音楽、これでアートと音楽のコラボレートといってしまうのは申し訳ないな、と...
音楽とかアートとかに関係なく、お互いが創るものを認めあい、ポジティブなイメージを与え合える最高の関係がそこにあって、そこから生まれた今回のコラボレーション。
描き終わったあと、神田さんがそれまでの4時間版に及ぶ相当な集中から解放されてたくさんの方と接するときの笑顔がまた、達成感に溢れていてすごくいい表情だったのも印象的で。
ホントにこの場にいたことに感謝したい一夜でした。

ex-chamber museum